看病

お釈迦様が祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)におられた時のことです。 お釈迦様は毎朝、托鉢(たくはつ)に出かけ、その後、自分の部屋の中や森の木の下で、静かに座って瞑想されました。時々、お弟子さんや、お参りに来た人々の…  続きを読む

どんな時も決して

昔、お釈迦様は、弟子たちにたくさんのことをお教えになりました。 ある日のことです。静かな祇園精舎に言い争う声が聞こえます。 弟子たちのうちの二人が顔を真っ赤にして何か言い合いをしています。 そのうち、ひと…  続きを読む

黒牛カーラカ

昔、インドの北の街におばあさんが一人で住んでいました。都へ行く旅人や商人は、途中きまっておばあさんの家に泊まりました。 ある日のことです。朝からの雨が、夕方には嵐になりました。「今夜は、お客もなさそうだね。」…  続きを読む

大きな魚

ガンジス川の近くの町に、一人の金持ちが住んでいました。その金持ちには二人の息子がありました。 ある日、この金持ちが急に死んでしまいました。 兄弟は相談して田舎にあるお父さんの土地を売ることにしました。それは…  続きを読む

空を歩く白い象

昔、インドのある国に とても美しい象がいました。  「こんなに素晴らしい象は、どこを探してもいないだろう。」王様がいつも自慢しているように、その象は真っ白な体でまるで満月のような優しい輝きを持ってい…  続きを読む

お釈迦様の誕生

今から2500年前のことです。インドのヒマラヤ山のふもとにカピラバスという美しく豊かな国がありました。  お城には情け深いスッドターナ王と優しいお妃のマーヤ様が住んでいました。気立ての良い人びとは、…  続きを読む

お弟子になったニーチ

昔、お釈迦様がある村にいらした時のお話です。その村にはニーチという肥し汲みの仕事をしている男がおりました。 かめの中に肥しを入れて運ぶ仕事なので、村人からは「臭い、臭い」と嫌われておりました。ニーチはお釈迦様…  続きを読む

おろかさ

『おろかさ』  ある日のことです。青年は庭木に水やりをしていました。そんな時、ドンドン ドンドンとお祭りの音が聞こえてきました。近くを通りかかった小さな男の子がお母さんに話しかけています。 「早くお祭りが見…  続きを読む

みんなで守ったひな鳥

インドという国の、昔のお話です。 あるところに、大きな湖がありました。その湖の周りには、タカの親子、ライオン、鳥の王様ミサゴ(タカ科の鳥)、そして湖の中の島には、大きな亀が住んでい…  続きを読む

炭焼き長者

 むかし、あるところに ひとり者の炭焼き男がいました。 毎日毎日、ただ黙々と炭を焼いているばかりでした。 その家は貧しい家でしたが、片隅の小さな箱に観音様をまつってありました。 朝と夕に、炭焼き男は、必ず…  続きを読む